転倒による高齢大腿骨頚部骨折者の退院後の日常生活状況とQOL(2002年度研究助成論文)
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概要
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本研究は転倒による大腿骨頚部骨折症例に対して,退院後の生活状況,歩行能力やQOLについて郵送アンケート調査したものである。89/170例から回答が得られ(回収率52.4%),女性76例男性13例,平均年齢77.2±8.7歳であった。骨折前の生活に「戻っていない」21%,「股関節痛を感じる」50%,不安感は「多少」「かなり」を合わせて45%であった。再転倒は32%に発生し,環境整備は段差解消と手ずり設置であった。移動能力は退院時に低下するが,1年後は徐々に向上していた。WHO/QOL26は一般高齢者と比べて有意に低く,特に車椅子群が低かった。また,61%で機能訓練が継続されていた。退院後のQOLの決定要因として受傷前生活への復帰状況および外出が重要であったこと,退院時介助歩行群以下であっても退院後にも歩行能力が向上する傾向が確認されたことから,退院後のQOL向上には継続した歩行訓練が必要であることが示唆された。
- 2004-02-20
著者
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