歯周疾患(慢性辺縁性歯周炎)患者の初診時診査項目に関する検討 : 第4報歯肉出血指数について

概要

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慢性辺縁性歯周炎患者200名の初診時の歯肉出血指数につき検索を行った。その結果, 初診時のB.I. の平均は24.5%で, 0〜29%が全体の72.5%を占めていた。男女別にみたB.I. の比較では有意差を認めなかった。疾患の進行度との開係では, 軽度16.4%<中等度21.4%<重度28.0%と進行するにつれB.I. が高くなる傾向を質間調査表との関係では, 歯肉出血, 歯肉腫脹, ブラッシング時の歯肉出血, 咀嚼障害を自覚する者, スケーリング, 歯肉の治療の既往のある者のB.I. は比較的高い値を認めた。1日のブラッシング回数との関係では, 1日3回27.0%>2回24.6%>1回24.0%とブラッシング回数が少なくなるにつれてB.I. が低くなる傾向を認めた。治療に対する熱意では, 予防を含めた治療を希望する者はB.I. が低い値を示した。プラーク付着状態, 歯右付着状態とB.I. との間に危険率1%以下で有意差を認め, B.I. とP.C.R., B.I. とmodifiedCI-Sの間に正の相関関係を認めた。
特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
1987-12-28