鉛直群ぐいの荷重〜沈下挙動に関する研究 その3,ネガティブフリクション現象について
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概要
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第1報(1977・11)の方法を用いて鋼管杭3例のネガティブフリクションの解析を行ったところ実測結果をよく説明できた。結果は次のようである。(例1)単杭, φ609.6mm, t9.5mm, 先端がN>50の砂層に達するL43mの開端及び閉端杭, 他に比較のためのL31mの摩擦杭がある。沖積層厚は約40m, 地表面の沈下速度は2年で15cmである。軸力の大きさは, 摩擦杭<開端杭<閉端杭の順となり, 杭頭沈下量も測定値とよく合った。(例2)9本の群杭と比較のための単杭, φ710mm, t16mm, L40m, 杭頭は自由で先端は砂礫層に達する。沖積層の厚さは38m, 地表面の沈下量は250日で6cmである。内側の杭ほど軸力が小さくなると共に中立点が上り, 軸力分布もなめらかになる。(例3)間隔1.5m, 38本の群杭で杭頭はフーチングでつながれている。φ710mm, t16mm, L40mで先端は沖積層中に止める。沖積層厚は42mで測定時の地表面沈下量は0.2mである。軸力分布, 単杭と比較した低減率など例2と同様の結果が得られた。
- 1979-09-15
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