鉛直群ぐいの荷重〜沈下挙動に関する研究その2,鉛直載荷試験に関する諸問題
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概要
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第1報(1977・11)において提案した方法を用いて次の3例の杭の載荷試験結果と計算値との比較検討を行った。(例1)φ50cm, L30mの打込み閉端PC杭。(例2)φ50cm, t0.9cm, L29mの打込み開端鋼管杭。(例3)φ110cm, L12.8mの場所打コンクリート杭。先端はいずれもN>50の砂礫層に達している。数回の繰返し載荷を行い最大荷重は例1で400t, 例2で340t, 例3で450tである。結果は次のようである。(1)打込み杭は施工時にプレロードを受けるため例1では載荷全域で, 例2ではプレロード以下の範囲で完全弾性-摩擦力塑性化条件の計算値が実測値とよく合う。(2)例3の全域と例2のプレロードをこえる範囲では非弾性特性考慮の計算値が実測値をよく説明できる。(3)杭頭荷重P_0と沈下量S_0のlogP_0-logS_0グラフの折点は周辺摩擦力の極限値かその少し手前のP_0(例1,例3)またはプレロードのP_0(例2)を示す。(4)試験杭の周辺摩擦力が極限値に達するまでは反力杭が沈下剛性, 荷重の先端到達割合に大きな影響を与える。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-09-15
著者
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