異方性多層地盤のドレーン圧密に関する数値解析(その1)
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概要
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一般に沖積粘土地盤は圧密特性の異なるいくつかの土層から構成されている。本論文では, ドレーン圧密に対して放物型圧密方程式と, ドレーン周面及び地層境界面における間隙水流の連続条件から差分類似式を構成し, 土の圧密係数と透水係数の異方性を含む多層地盤内の過剰間隙水圧分布を調べ, 単一地盤に関する最密解の用い方によって, どの程度の誤差で多層地盤の平均圧密度を求め得るかを検討した。土質特性の比と層厚比とが互いに異なる29ケースの2層地盤について行った数値計算結果によると, 上・下層がそれぞれ全層の厚さにわたって存在すると仮定した単一地盤の解析解から半径方向平均過剰間隙水圧の深度分布を計算し, 各々の深度分布から両層が現実に存在する深度での分布のみを取り出して求めた近似的な圧密度は, たかだか数パーセントの誤差で多層地盤の平均圧密度に一致することが明らかになった。
- 1979-09-15
著者
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