大口径場所打杭(φ3.0m)の水平加振実験
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概要
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地震力を各橋脚に分担させるような形式による最大橋梁の耐震設計には, 構造の特殊性から震度法による設計のほかに地震応答解析による検討も必要であると考え, 橋梁本体の応答特性に大きな影響を及ぼすと考えられる大口径場所打杭の杭-地盤系の振動特性を把握するために試験杭で水平加振実験を行い, その測定内容および杭頭ばね定数を主体とした解析の概要について述べたものである。試験は最大加振力を9tとし, 加振力一定, 加振振動数一定および自由振動試験を行い, 共振振動数, 減衰定数, 振動荷重と変位の関係, 位相特性, 振動の分布について試験結果を示し考察を加えている。試験結果の解析においては, 杭-地盤系の振動性状を1質点ばね系に置換して表現しようとする際の問題点を挙げ, 振動質量のとり方によって杭頭ばね定数に関する解析結果が大きく異なることについて考察し, 振動質量としてコンクリートマットのほかに杭の有効質量と土の付加重量も考慮に入れるほうがよいとしている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1984-06-15
著者
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