斜面上の深礎杭の水平載荷試験 : 中国自動車道道谷第1橋
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概要
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昭和53年2月に作成された「斜面上の深礎坑の設計基準(案)」による設計方法を検討することを目的として行われた水平載荷試験の結果および設計基準案に基づく設計方法の適用性について検討した結果を示したものである。まず試験位置における地盤調査結果の概要と単杭の水平載荷試験の載荷方法, 測定項目を示し, 次に試験結果から判明した単杭の挙動について, 荷重・変位曲線, 杭頭変位, 最大曲げモーメント, 杭前面地盤反力等について記述している。更に, 設計法の妥当性を検討する意味で, 深礎杭の設計方法の基本的な考え方と斜面上の深礎杭の横方向安定計算法をフローチャートで示したあと, この設計法に基づいて試算した計算値と実測値の比較を行っている。主要な結論は以下のようである。(1)表層の横方向地盤反力係数の値を適確に設定すれば実挙動をかなりよく表現できる。(2)地盤の強度定数c, φが杭長を決定する主要因となるので, これらの選定に関する更に進んだ研究や測定方法の開発が望まれる。(3)表層の厚い場合に, この影響を何らかの形で設計に取り入れる必要がある。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-09-15
著者
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