NATMに関する研究(その2) : 軟岩を対象としたロックボルトおよび薄肉ライニングの支保効果に関する中型模型実験
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概要
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温室余土などの固結度の低い軟岩(C=2〜3 kg/cm^2)のトンネル施工でロックボルトと薄肉ライニングと併用するにあたり, 各支保材を個々に用いた場合および併用した場合の支保効果について, 前報(1978)の小型模型実験(トンネル空洞φ6 cm)による定性的な検討にひきつづき, それらの結果を確認し, 更に定量的な検討を加えるため中型模型実験(トンネル空洞φ=40 cm)を行った。この結果, 膨張性の軟弱な地山で両者を併用する場合, 1)ライニングがリングとしての抵抗力を失うまでの内空変位は極めて小さく, ロックボルトはその後に発揮される。2)その後, ある程度の内空変性を許すと, 両者の個々の効果の重ね合わせ以上の効果を発揮されるが, ライニングの圧壊やひびわれが著しく, その程度まで内空変位を許すことは実施工上困難である, 3)両者の効果を生かすためには, ライニングにスリットを設け, 適度に内空変位を許すことが有効である, などの結論を示している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-12-15
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