確率的な動的生産サイクル決定問題に関する一研究
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概要
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離散的な期からなる有限の計画期間において, 時間とともに変わる確率的な需要量のもとに, 1台の機械を交替で使用して複数品目の製品を加工する生産システムについて検討を行い, そのための新しい最適化モデルと解法を提案している.問題は, 生産費用, 在庫保管費用, 品切費用および段取費用の総和の期待値を最小にする品目と生産量を決定することであり, 全体をマルコフ決定過程として定式化することは可能であるが, しかしそれは実用的ではない.そこで本研究では, 品目の決定は計画期間の初めに定める変数として扱い, 生産量については政策として決定する折衷的モデルを構築している.そして, 問題の性質を明らかにする二つの命題を導入するとともに, それらに基づいて部分問題の下界値を求める方法を提案し, これを用いた分枝限定法による計算手順を展開している.また, 数値計算例により提案するモデルの意味を明確にするとともにその妥当性を示している.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1996-06-15
著者
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