燃料購入計画への混合整数計画法の適用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
セメント産業における燃料計画を例に, MIP(Mixed Integer Programming)による最適化と感度分析情報の活用事例を紹介した.複数期, 複数工場でのセメント生産計画量の製造に必要な焼成熱量を, 世界の複数の供給源から購入可能な燃料銘柄(主に石炭)の混合使用で賄う使用計画を, 輸送・在庫上の制約, 運転上の制約, および品質や環境面の制約等を満たしながら総燃料購入費用が最小となるように決定する問題である.これらの複雑な制約条件をMIPで単純にモデル化すると, 一般に計算時間が過大となり, 実用に耐えないものになる可能性がある.本報文では, これを避けるための定式化の工夫の幾つかを紹介する.また, 複数期, 複数工場を対象とした感度分析情報を集約して得られた交渉価格"negotiation price"を提案し, その計算方法がMIPモデルの中で一般性を保持することと, 燃料の購入先との交渉時に非常に有用な指標になることを示した.また, その他の感度分析情報の活用事例も紹介した.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1995-12-15
著者
関連論文
- セメント原料計画における図式解法と混合整数計画法の適用(ORの適用事例)
- セメント製造業における生産・物流最適化システム 生産輸送計画システムの開発
- セメント製造業における生産・物流最適化システム
- 生産輸送計画システムの開発(第2報)(生産計画(3))
- 生産・輸送計画モデルとその感度分析情報の戦略的利用
- セメント原料計画への混合整数計画法の適用(物流)
- 生産輸送計画システムの開発(生産計画(2))
- サービスステーション出荷系シミュレータの開発(シミュレーション(2))
- 計測器のトレーサビリティ確保に向けたカルマンフィルターの適用
- 燃料購入計画への混合整数計画法の適用
- 計測器のトレーサビリティー確保に向けたカルマンフィルターの適用(ORの実施)