スコープの経済へ向かう工程能力計画の探索
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概要
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近年, 一般に, 多品種少量生産化にともなって, かつての規模の経済に代わってスコープの経済が問題になってきている.工程の品質能力とそのキャパシティ自体の一般的に比較可能な経済性として相対的期間利益が提案され, そしてそれと稼働率の標準的関係が理論的に求められている.本稿は生産製品の多様化へ向かう工程能力計画の経済性を相対的期間利益として把握し, その計画の探索について考察した.その結果, 第一に相対的期間利益を構成する"品質能力の有利性"と"稼働率"による最適探索方向が求められた.第二にその方向に沿って, 相対的期間利益への欲求水準が前述の標準的関係により設定されうることが明らかになった.
- 1993-12-15