ワークデザインのインプットとキャタリスト
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概要
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システム設計においては各種関連要因がどのようなシステム特性に該当するかはシステム固有の目的, 状況, すなわち設計仕様によっており, 一般論的な結論は出せない.しかし, ワークデザインでは理想的なシステムを追求するために設計の自由度を高めており, インプットや物的変換手段, すなわちキャタリストは自由に選べる場合がある.このときに本稿で述べるようなインプットとキャタリストの間の混乱が起こることがある.たとえば, 「ジュースを冷やす」という機能において, 氷はインプットかキャタリストか.氷は, 一見インプットであるように思われる.しかし氷を始めからインプットとして扱うと, 氷以外の方法を発想しにくくなる.本稿では氷とか, 糊, 薬などのような, 本来のアウトプットではないのに, それに付着して出てくるものは, 基本的にはキャタリストであると考えた方がよいことを述べる.また, このような疑問が生じる原因の1つは, インプットとキャタリストの定義にあることを述べ, 両者に対して筆者なりの定義を試みる.そしてこの種のシステム設計問題の部分的設計手順を提案する.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1993-10-15
著者
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