アセトラクテート合成酵素の植物材料と阻害化合物の選抜
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概要
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年間を通じて栽培した植物からALS活性の測定に最も適した材料を得るために、季節別に栽培した材料から得たALSの活性を調べた。さらに、ここで選抜された植物の酵素を用いてALSを阻害する試薬の選抜を行った。 1)ALS活性測定に適した材料として、春〜初夏期はコマツナ、サントウサイ、夏期はハクサイ内葉、キャベツ、ダイコン、イネ、そして秋期はホウレンソウ、ライムギ、オオムギが適切であった。 2)ALS活性の強さは植物の生育ステージによって最も影響を受けやすかった。 3)ALS反応系においてアセトラクテート生成と同時にアセトインの生成が多くの植物において認められた。 4)クロルスルフロンによって阻害されないALSアイソザイムと考えられる酵素の存在する植物が認められた。 5)オオムギから調製したALSに対する種々の試薬の阻害効果を検討した結果、2-(methylthio)nicotinicacid,duroquinoneおよび2,3-dimethoxy-5-methyl-1,4-benzoquinoneが阻害を示し、またイネの生育も阻害した。
- 1991-10-02
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