ホタルイ属雑草の生態と防除に関する研究 : 第3報 イヌホタルイ種子の発芽ならびに出芽
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概要
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土壌中におけるイヌホクルイ種子の発芽ならびに出芽に及ぼす床土の性状,播種深度,土壌水分,変温の影響について検討し,大要,次の結果を得た。1)温度制御の変温下における休眠覚醒種子の発芽は,湛水条件下の石英砂中,ガラス玉中,土壌中のいずれにおいても播種深度(0〜150mm)の影響なく,高い発芽率を示した。出芽深度は石英砂で10mm,ガラス玉33mm,土壌20〜30mmと播種床の材料によって異なった。2)戸外の湛水条件下の土壌ならびにガラス玉中の休眠覚醒種子は,表層20mm以内で高い発芽率を,50mm以下の深さでは低い発芽率を示した。3)含水比30%(圃場容水量の約70%)以上の土壌水分下では高発芽率であるが,含水比25%(圃場容水量の約60形)以下になると著しく低い発芽率を示した。4)12時間交代の変温では,22-32℃の方が25.5-28.5℃よりも高い発芽率を示した。
- 日本雑草学会の論文
- 1982-12-25
著者
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