ホタルイ属雑草の生態と防除に関する研究 : 第1報イヌホタルイ種子の稔実経過と発芽性
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概要
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8月上旬に開花したイヌホタルイ Scirpus juncoides Roxb. var ohwianus T.Koyamaの種子の稔実経過と発芽性について検討し,大要,次の結果を得た。1.種子は開花1か月後に最大乾重となった。また,種皮は稔実初期に緑色を呈したが,次第に褐色へ変わり,完熟期には黒褐〜黒色となった。2.種子は開花10日後ごろから発芽能力を得てくるが,当初の発芽能力は低い。しかし,開花1か月後には100%近い発芽能力を示した。3.種子の休眠性は種皮の緑色の時期にはみられず,種子重が完熟期の70〜80%以上となる時期ごろから備わった。4.種子の休眠性は,20か月間の風乾貯蔵中維持された。本稿を発表するに当たり,ホタルイ類雑草の採集に多大の御支援をいただいた高知県農事試験場の関係者,並びにホタルイ類雑草の同定について教示いただいた武田薬品農薬研究所岩崎桂三氏に対し謝意を表する。
- 日本雑草学会の論文
- 1978-06-25
著者
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