3,4-Dichloropropionanilideの選択殺草作用に関する研究 : 第3報水稲の栽培条件および生育ステージ別のDCPA解毒分解について
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概要
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水稲の薬害発現に関して栽培条件をちがえた水稲,および生育ステージ別の水稲とヒエのDCPA分解解毒能について,そのホモジネートを用いて検討した。(1)水稲を,水耕法により肥料3要素である窒素,燐酸,加里について,多肥区および欠乏区で生育させた場合,それらのDCPA分解能は多肥区においては標準区と明らかな差は認められず,欠乏区においてはかなりの低下が認められた。(2)土耕法で栽培した水稲ホモジネートのDCPA分解力は,湛水区・乾田区間および遮光区・対照区間で明らかだ差が認められなかった。(3)生育ステージ別に,1.5葉期から8葉期まで水稲およびヒエの葉身,葉鞘部のDCPA分解力を測定した結果,水稲では生育初期にかなり高い分解力を示し,4〜5葉期に初期分解力の約半分にまで低下し,5葉期以降再び高い分解力を示すことがわかった。ヒエにおいては,葉身,葉鞘部とも1.5葉期から8葉期までDCPA分解力にほとんど差がなく,分解力そのものは水稲にくらべかなり低かった。
- 日本雑草学会の論文
- 1967-12-25
著者
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