雄ウィスターラットの異なる骨格部位の骨塩濃度, 断面積の強度の年齢変化(実験動物学)
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概要
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雄Wistar系ラット(WM/Nrs)の四肢長骨(脛骨, 大腿骨, 上腕骨)および第1腰椎骨の骨密度(BMD), 横断面積, 骨強度指数(SSI)の年齢変化をpQCT法によって測定した.2〜30ヶ月齢のラット110頭を用いた.結果から, 長骨の骨幹端および骨幹の総, 皮質骨, 海綿骨BMDは各骨間で変化がみられ, 第1腰椎とも異なっていた.長骨の総BMDは6〜21ヶ月齢で高値を示したが, 皮質骨や海綿骨BMDとは必ずしも一致しなかった.また長骨のSSI値も骨間で変化がみられた.第1腰椎の総, 皮質骨BMDおよびSSIは6〜12ヶ月齢で増加した後減少したが, 海綿骨BMDは12ヶ月後から増加した.加齢に伴って長骨および第1腰椎骨ともに総断面積は増加し, 同時に皮質骨断面積は減少, 海綿骨断面積は増加した.結論として, ラットの骨変化は骨や測定項目によっては人でみられる変化と類似していること, しかし測定した骨の骨量が同時にピークを表す年齢は明確にできなかった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2002-01-25
著者
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飯田 治三
放射線医学総合研究所内部被ばく・防護研究部
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福田 俊
放射線医学総合研究所内部被ばく・防護研究部
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福田 俊
放射線医学総合研究所
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福田 俊
放射線医学総合研究所宇宙放射線防護プロジェクトグループ
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福田 俊
放医研
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飯田 治三
放医研
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飯田 治三
放射線医学総合研究所 宇宙放射線防護プロジェクト
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飯田 治三
千葉大学 整形外科
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Fukuda S
National Inst. Radiological Sci. Chiba Jpn
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福田 俊
放射線医学総合研究所宇宙放射線防護プロジェクト
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飯田 治三
放射線医学総合研究所
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