韓国在来種の性成熟期における年齢と体重, ならびに分娩後無発情期の血漿プロゲステロン値の変動(臨床繁殖学)
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概要
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韓国在来種について, 性成熟期における体重と年齢, ならびに分娩後の無発情期の血漿プロゲステロン値の変動, 直腸検査と超音波画像診断装置による卵巣所見, ならびに発情行動を調べた.韓国在来種は血漿プロゲステロン値の変動からは344日齢で188kgになると, 性成熟期に達するが, 発情行動はそれより3ヵ月遅れ, 体重が215kgに増加しないと明瞭に観察できなかった.規模の小さい酪農家で繋牧で乾草と稲藁が給与されている牛の40%は分娩後に長期間無発情で経過したが, 牧草と飼料給与が良好な牛では, わずか6.8%であった.分娩後の卵巣の動きを知るために血漿プロゲステロン値の変動を調べた結果, 標準飼料給与群では分娩後50日目まで81.8%(n=44)が, 制限給与群では55%(n=20)が黄体期を示した.この両群の40%には, 発情行動が認められた.今回の試験結果から, 性成熟期あるいは分娩後の牛が明瞭な発情行動を示すまでに1〜2回排卵することが明らかとなった.韓国在来種の繁殖管理と飼料給与の関連については詳細な解析が今後必要と考える.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2001-12-25
著者
-
Son Chang-ho
College Of Veterinary Medicine Chonnam National University
-
Kang H‐g
Chungbuk National Univ. Chungbuk Kor
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Kang Hyun-gu
College Of Veterinary Medicine Chungbuk National University
-
Kang Hyun-gu
College Of Veterinary Medicine Chonnam National University
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Kim Sung-ho
College Of Veterinary Medicine Chonnam National University
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