豚サイトカインmRNA発現に対するイオン化アルカリ鉱物複合物(IAMC)の免疫調節効果(免疫学:)
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概要
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イオン化アルカリ鉱物複合物(IAMC)を投与した家畜において, 非投与群と比べ増体率の上昇および疾病罹患率の低下が知られている.しかし, IAMC投与動物におけるこれら効果の誘導機構は明確にされていない.今回の実験で, 豚末梢血単核球(PBMC)をIAMC存在下で4, 24, あるいは48時間培養し, 種々のサイトカインmRNA発現に対するIAMCの効果をRT-PCRにより検討した.IAMC処理細胞におけるIL-4, IL-6およびIL-10mRNA発現は, 非処理細胞のそれと比べ一般に高かった.しかし, IL-2mRNA発現は低下した.さらに, IFN-γmRNA発現もIAMC処理細胞で低下した.非処理およびIAMC処理細胞の両者において, IL-12p35およびIL-12p40mRNAは誘導されなかった.これらの結果は, IAMCはin vitroにおいて豚Th-1およびTh-2型サイトカイン発現に対する免疫調節効果を有することを示唆している.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2001-11-25
著者
-
YOO Han
ソウル大学校獣医科大学
-
Choi I‐s
Seoul National Univ. Suwon Kor
-
Yoo Han
ソウル大学獣医学農芸化学部感染症学科
-
CHOI In-Soo
ソウル大学獣医学農芸化学部感染症学科
-
SHIN Sung-Jae
ソウル大学獣医学農芸化学部感染症学科
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