哺乳豚と離乳豚の呼吸器及び消化器感染症に関連する病原細菌に対するエンロフロキサシン・ナトリウムの効果
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概要
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呼吸器及び消化器感染症に関連する病原細菌に対するエンロフロキサシン・ナトリウムの効果を評価するために6〜7日齢の哺乳豚と5〜6週齢の離乳豚各80頭を用いて野外実験を行った.それぞれ20頭の哺乳豚と離乳豚を, 対照群(無処置), 1用量注射群, 2用量注射群および経口投与群の4群に分けた.体重1kg当たりエンロフロキサシン・ナトリウム2.5mgを1用量として3日間筋肉内投与し, 臨床症状を9日間観察した.エンロフロキサシン・ナトリウムを150ppm含有する飼料添加剤を餌と共に7日間投与し, 臨床症状を13日間観察した.エンロフロキサシン・ナトリウム投与群は, 対照群に比べ高い体重増加と低い飼料要求率を示した.加えて, 投与経路に拘わらず, エンロフロキサシン・ナトリウム投与群では, 哺乳豚で下痢症の, 離乳豚では呼吸器病の発生頻度が減少した.エンロフロキサシン・ナトリウム投与期間中の大腸菌とガスの壊疽菌の分離菌数は哺乳豚, 離乳豚共に減少した.筋肉内注射と飼料添加のいずれの場合も製剤が局所および全身に対して安全であることが確認された.これらの成績から新たに開発されたエンロフロキサシン・ナトリウムは豚の生産現場における感染症の予防と治療に大変有効であることが示唆された.
- 2001-01-25
著者
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YOO Han
ソウル大学校獣医科大学
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LEE Beom
ソウル大学校獣医科大学
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CHANG Byoung
LG Chemical Ltd.生命工学研究所
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LEE Yong
ソウル大学校獣医科大学
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PARK Bong
ソウル大学校獣医科大学
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Yoo H
ソウル大学校獣医科大学
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