豚におけるTetracycline抗生剤等の組織残留に対する酵素免疫法による生体検査技法
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概要
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治療の用量として3種のTetracycline系抗生剤等を別々に15頭の豚に投与し, 投与前と休薬期間中に血液を採取し, 血漿中のTetracycline系抗生剤の濃度をsemi-quantitative酵素免疫法を使って測定し, 内部標準液濃度値 (10 ppb) と比較した. サンプルと内部標準液濃度との比率 (B/Bs) の値を豚の組織に残留する薬物の評価基凖として, 腸性と陰性を判定した. B/Bs比率の値が1以下を残留陽性, 1以上を残留陰性と判定した. 役薬をしなかった45頭の豚からの血漿サンプルは, Tetracycline系抗生剤に対する陽性は見られなかった. Tetracycline系抗生剤を投与した群において, Oxytetracyclineは休薬後8日まで血漿から薬物が検出された. またChlortetracyclineは休薬後4日まで, Tetracyclineは休薬後3日まで検出された. 以上のことから, 開発した酵素免疫法を使用した生体検査法は, と畜前の豚においてTetracycline系抗生剤らの残留を容易に予測できる方法と考えられる.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2001-05-25
著者
-
LEE Hang
ソウル大学獣医学部
-
李 文漢
大韓民國國立seoul大學校獣醫科 大學生化學教室
-
柳 判童
大韓民國國立seoul大學校 藥理學教室
-
趙 明行
大韓民國國立seoul大學校獣醫科 毒性學教室
-
李 厚長
大韓民國國立Seoul大學校獣醫科 大學生化學教室
-
李 恒
大韓民國國立Seoul大學校獣醫科 大學生化學教室
-
季 厚長
大韓民國國立seoul大學校獸醫科大學生化學教室
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