豚の増殖性腸症の腸組織におけるLawsonia intacellularisの検出のための免疫組織化学ならびにPCR法(短報)
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概要
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Lawsonia intracellularisの検出法を5頭の自然感染豚のホルマリン固定・パラフィン包埋腸組織で菌体外側膜蛋白に対する単クローン性抗体を用いた免疫組織化学によって検討した.Warthin-Starry染色により嗜銀性のやや曲がった桿状菌体が腸細胞の細胞質尖部に認められた.Lawsonia intracellularis特異的単クローン性抗体を用いた免疫組織化学染色により増生した腸細胞の細胞質尖部における菌体の存在が確認された.また, 増殖性腸症罹患豚の回腸におけるLawsonia intracellularisの存在は豚Lawsonia intracellularis染色体DNAに特異的な319bp塩基対が増幅されたことからPCR法によっても確認された.免疫組織化学とPCR法は豚のLawsonia intracellularis感染の補足的診断法として有用であると思われる.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2000-07-25
著者
-
Chae C
Seoul National Univ. Seoul Kor
-
Jung K
Seoul National Univ. Seoul Kor
-
Chae C.
韓国
-
Cho Wan-seob
Department Of Veterinary Pathology College Of Veterinary Medicine And School Of Agricultural Biotech
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KIM Junghyun
ソウル国立大学
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CHOI Changsun
ソウル国立大学
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CHO Wan-Seob
ソウル国立大学
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CHAE Chanhee
ソウル国立大学
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