異なるプラスミドプロファイルを持つSalmonella Enteritidisに対する鶏の抗原ポリペプチド認識の経時的変化:感染率との関連

概要

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鶏により認識されるSalmonella Enteritides(SE)の抗原ポリペプチドを経時的にウエスタンブロットにて解析した.3日齢のブロイラー鶏を14.1及び約50kbのプラスミドプロファイルを持つSEで攻撃し, 17, 24, 31, 38及び45日齢時に血液を採取した.そして各日齢毎にプールした血清を用いて, 3種類の一般的なSE(14.1のみ・14.1と約50kb・及び1.8, 14.1, 約50kbのプラスミドプロファイルを持つもの)に対する反応性をウエスタンブロットにて検討した.その結果, 各日齢で採取した血清の3種類のSEに対する反応性の経時的変化は類似していた.17日齢のような初期の免疫反応では, 3種類のSEの35.8kDaのポリペプチドのみが検出され, 24, 31日齢では, 14.4(Fimbriae), 21.5(Fimbriae), 30.5, 35.8, 66.2kDaの5種類のポリペプチドが検出された.38, 45日齢では, それぞれ, さらに41.5, 55.6kDaのポリペプチドも検出された.41.5, 55.6kDaのポリペプチドが検出された45日齢では, SEの脾臓や肝臓への強度の侵襲が起こっており(15.6%), 盲腸内での集落形成も高かった(59.4%).一方, これら2つのポリペプチドとの反応がみられなかった31日齢では, 脾臓, 肝臓, 盲腸への感染率が低かった(それぞれ0%, 3.1%, 9.4%).
社団法人日本獣医学会の論文
2000-06-25