健康な各種動物における大腸バランチジウムの寄生状況(短報)
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概要
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4目17科56種, 計375頭の動物の糞便について大腸バランチジウムの寄生状況を調査した. その結果, 2目4科6種の動物, 計12頭(3.2%)から大腸バランチジウムが検出された. シロテテナガザル(Hylobates lar), リスザル(Saimiri sciurea)および二ホンザル(Macaca fuscata)はこれまで報告されていない宿主であった. 今回の調査では, すべてのイノシシおよびチンパンジーから大腸バランチジウムが検出され, 最高寄生数はチンパンジーの糞便1g当たり1,230であった. なお, げっし目および食肉目(イヌおよびネコを含む)の動物からは大腸バランチジウムは検出されなかった. このことから, 日本における飼育動物の大腸バランチジウム感染はまれであることが示唆された.
- 1999-01-25
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