胎盤における血清蛋白質の合成と分解 : I. 血清蛋白質の合成
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概要
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人および牛の胎盤 Homogenate を用い, in vitro で, 定量的沈降反応により, 血清 Albumin および γ-Globulin の生成と, これら蛋白への ^<14>C-Glycine の Incorporation を観察し, つぎの成績をえた. 1) 人の正常胎盤 Homogenate は, 37℃, 1時間の孵置で, その湿重量1g当たり, Albumin 65〜200μg, γ-Globulin 35〜75μgの生成を示した. また Medium を無機 Medium からアミノ酸混液に変えてみたが, これら蛋白の生成量は不変であった. この生成は,各種の代謝阻害剤の添加で阻害され, 逆に, ATPを3×10^<-3>Mの濃度に添加すると, 促進された. しかしながら, これら蛋白への ^<14>C-Glycine の Incorporation はみられなかった. 2) 牛の胎盤や妊娠早期の人胎盤では, このような血清蛋白の生成は全く認められなかった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1964-02-25
著者
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