発作を主訴とする犬の電気生理学的および病理学的研究
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概要
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発作を主訴とする犬の脳波検査を実施したところ, 6Hz陽性棘波群が右前頭部に出現した. この異常脳波はヒトでもその臨床的意義が明らかとなっていないが, 患犬の病理学的検査では, 右側側脳室の片側性拡張と, 異常脳波出現部位の皮質で非化膿性髄膜炎の存在が実証された. 従って, 6Hz陽性棘波群は, 犬においても中枢神経系の異常を示す一つの診断基準と成りうることが示唆された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1989-10-15
著者
-
後藤 直彰
山口大学農学部家畜病理学教室
-
宇塚 雄次
山口大学農学部
-
宇塚 雄次
山口大学農学部家畜内科学教室
-
宇塚 雄次
山口大学 農
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中畑 功一郎
山口大学農学部家畜内科学教室
-
竹田 良子
山口大学農学部家畜内科学教室
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