牛ウイルス性下痢-粘膜病ウイルス汚染地における持続感染牛の発生
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概要
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牛ウイルス性下痢-粘膜病 (BVD-MD) ウイルスによる異常子の出産が多発した地域で, 異常子と同時期に出生した外見上健康な子牛154頭, および清浄地由来の子牛112頭について持続感染牛の有無を調査した. 汚染地域由来の子牛154頭の調査では, 18頭の血清と白血球から非細胞病原性のBVD-MDウイルスが分離された. このうち13頭について1〜2か月後に再検査を実施したところ, 12頭から再度ウイルスが分離され持続感染牛と考えられた. ウイルスが分離された子牛はBVD-MDウイルスに対する中和抗体を保有せず, 血清と白血球のウイルス価は10^<4.0>〜10^<6.1>TCID_<50>/mlであった. 清浄地の子牛112頭に持続感染牛は認められなかった. 持続感染牛から分離されたウイルスの血清学的性状は同一であったが, 既知のBVD-MDウイルスであるNo. 12株, Nose株, T-20株とは異なっていた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
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