正常犬における食餌後の血清胆汁酸濃度および高速液体クロマトグラフィーによる胆汁酸の分画
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概要
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正常犬における食餌後の血清胆汁酸濃度の推移を調べるとともに高速液体クロマトグラフィーによる血清胆汁酸の分画を試みた。食前の胆汁酸濃度は1.07±0.91μM/1で, 食後1時間で著しく増加し, 6時間で最高値10.35±7.32μM/1に達した。食後1時間から8時間までの平均血清胆汁酸濃度の間に有意差は見られなかった。このことから, 食後サンプルの採取は2時間ではなく1時間でよいと思われた。高速液体クロマトグラフィーによる血清胆汁酸の分画では, 空腹時サンプルで保持時間6.4分にピークがみられ, 食後2時間のサンプルでは9.0分に新たなピークが出現したが, いずれのピークについても胆汁酸の種類を確認できなかった。
- 1987-08-15
著者
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鷲巣 月美
California大学獣医学部 臨床病理学教室
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Kaneko Jiro
California大学獣医学部臨床病理学教室
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古泉 厳
California大学獣医学部,臨床病理学教室
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古泉 厳
California大学獣医学部 臨床病理学教室
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