ウサギ妊娠関連蛋白の分離とその物理化学的性質
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概要
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ウサギ妊娠関連蛋白のPregnancy-associated leporine serum protein-2 (PALP-2)について, アフィニティクロマトグラフィー, イオン交換クロマトグラフィーおよびゲル〓過等を用いて精製を試みた. PALP-2は電気泳動的にはβ mobilityを示し, SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法により分子量の測定で, 約45,000の値を認めた. また等電点電気泳動法により得られたpIは5.5であった. 一方, PALP-2は, ヒトおよびラットの妊娠後期血清中における妊娠関連蛋白との免疫交叉反応を認めず, 種特異性を示した. 温度に対するPALP-2の抵抗性は, 57℃30分の処理にて抗原活性に影響を認めず, 65℃30分の処理には抗原活性に変化を認めた. 4℃保存では一週間安定しており, -20℃保存では6力月間抗原活性に変化を認めなかった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1983-12-05
著者
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