子牛由来 Pasteurella haemolytica の血清型と生物型
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概要
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子牛から分離された P. heamolytica 113株の血清型と生物型を調べた. 肺炎子牛36頭の肺病変部由来85株は血清型1, また, 健康子牛の外見上正常な肺より分離された1株は血清型2であった. 残りの27株は5株の型別不能株を除いて Frank の新しい血清型13, 14および15に属していた. すなわち, 1株が血清型13, 4株が血清型14, また, 17株が血清型15であった. 血清型13 (1株), 14 (4株) および 15(1株) は血清型1が分離された肺炎子牛とは別の子牛の肺病変部からそれぞれ分離された. また, 血清型15の16株は子牛の眼のスワブより分離された. 一方, 113株の生物型はカタラーゼとβ-ガラクトシダーゼの産生や数種類の糖の発酵パターンから生物型Aに該当すると考えられた. また, 血清型1および2と新しい血清型13, 14および15の生化学的性状の相違についても検討した.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1982-06-25
著者
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