同種血球凝集素によって検出される猫の血液型抗原について
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概要
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日本産の猫の血清と赤血球との交差試験により, IgMクラスの同種血球凝集素(抗Ca)を見出した. この血液型系を仮にCa式血液型と呼称することにし, 凝集される血球をCa型, 凝集されない血球をca型とした. 207例の主として日本産雑種猫について調査した抗Ca凝集素の検出頻度は5.80%(12例)であった. また, 表現型の出現頻度は, Ca型9.7%(20例), ca型90.3%(187例)であった. なお, 常染色体性優性遺伝子に支配されると仮定して求めた遺伝子頻度は, Caが0.05, caが0.95であった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1981-06-25
著者
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