台湾で認められた犬の感染性周期的血小板減少症
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概要
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台湾における犬の感染性周期的血小板減少症(CICT)の初発例を報告する. 軍用犬の血液塗抹中に血小板特異的な封入体が確認された. 原因を究明するため, 患犬の血液を6ヶ月齢のジャーマンセパート犬3匹に接種した. Ehrlichia platys様封入体が接種6から8日後に観察された. 感染した犬の血清は血小板中の微生物と特異的に反応することを間接蛍光抗体法により証明した. E.platys感染の典型的な血液学的徴候である周期的パラシテミアと随伴性の血小板減少症がこれらの犬で観察された. 北部台湾におけるCICTの浸潤の程度も調べた. 陽性率は, 家庭犬においては8.9%(45例中4例)で, ダニ重度寄生犬飼育場の犬では97.1%(35例中34例)であった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1996-05-25
著者
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Chang Wen-Lan
国立台湾大学大学院獣医学研究所
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Pan Ming-Jeng
国立台湾大学大学院獣医学研究所
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PAN Ming-Jeng
Department of Veterinary Medicine, National Taiwan University, Taipei
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Lee Sheng-chung
中国アカデミー生物化学研究所
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Pan M‐j
National Taiwan Univ.
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Chang W‐l
National Taiwan Univ. Taipei Twn
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Lin Chung-tien
国立台湾大学分子医学研究所
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CHANG Allan
国立台湾大学獣医学研究室および大学院研究所
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Pan Ming-jeng
国立台湾大学分子医学研究所
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Chang Wen-lan
国立台湾大学分子医学研究所
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