Ehrlichia platys感染に対する薬剤治療の効果判定法としての2ステップPCR (短報)
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概要
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Ehrlichia platys感染の薬剤治療終了時期判定の手段として, 2ステップPCR法利用の可能性を検討した. また, テトラサイクリン投与後, 依然, 犬がキャリアーとなることも示した. E. platys感染血液を3頭の犬に静脈内接種して, 犬伝染性周期性血小板減少症 (CICT) を惹起させた. リケッチア血症が出現した2週間, 1頭の犬にテトラサイクリンを投与したところ, CICTの血液異常像が速やかに消失しても, 薬剤投与停止後には感染血小板が再び現れ, 犬はキャリアーとなった. 他の犬には, リケッチア血症発症時からドキシサイクリンを投与した. 血液を用いたE. platysの16S rRNA遺伝子を増幅する2ステップPCRの成績より, 薬剤投与終了時期を決定した. ドキシサイクリン投与を8日間で終了し, その後3週間検査を継続したところ, 2頭の犬の血小板数は正常値で推移し, ギムザ染色または2ステップPCRでCICTの病原体は検出されず, 完全に排除されたことが示された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1997-09-25
著者
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Su Whey-li
台湾
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Chang Wen-Lan
国立台湾大学大学院獣医学研究所
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Su Whey-Li
農学部獣医病院
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Pan Ming-Jeng
国立台湾大学大学院獣医学研究所
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PAN Ming-Jeng
Department of Veterinary Medicine, National Taiwan University, Taipei
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Pan M‐j
National Taiwan Univ. Taipei Twn
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Pan Ming-jeng
台湾
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Chang W‐l
National Taiwan Univ. Taipei Twn
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Pan Ming-jeng
国立台湾大学分子医学研究所
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Chang Wen-lan
国立台湾大学分子医学研究所
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