混合リンパ球反応ならびに幼若化反応におけるアクセサリー細胞としての豚末梢血単核球及び腸管粘膜固有層マクロファージの比較
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概要
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豚における末梢血単核球(PBM)と腸管粘膜固有層マクロファージ(LPM)のアクセサリー細胞活性の相違について, リンパ球混合反応(MLR)及び過ヨウ素酸処理Tリンパ球幼若化反応を指標として検討した. 対照としては脾臓付着性細胞(SPAC)を用いた. PBM, LPM, SPACのいずれもアロジェニック抗原に対して有意なT細胞増殖を示した. T細胞とアクセサリー細胞比 1:1の時, SPACで最も高い反応が誘導され, PBMがそれに続いたがLPMでは低い反応であった. また細胞比 10:1の時はPBMのみが有意なアクセサリー細胞活性を示した. LPM, SPACは強い幼若化反応を誘導したが, PBMでは弱い反応を示したにすぎなかった. このような相違はこれらの細胞におけるMHCクラスU陽性細胞数や抗原発現の強さの違いが, 1つには起因しているものと考えられる.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1995-08-15
著者
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Bland Paul
英国ラグフォード獣医研究部
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Kambarage Dominic
英国ラグフォード獣医研究部
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Stokes Chris
英国ラグフォード獣医研究部
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Bland P
Dep. Veterinary Medicine Bristol Gbr
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Stokes C
Dep. Veterinary Medicine Bristol Gbr