ブロイラー鶏の肝プロトポルフィリン障害
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概要
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肝プロトポルフィリン(PP)障害が, 60及び65日齢の2羽の雌鶏に認められた. 肉眼的に肝臓は腫大し, 暗緑色ないし黒色であった. 組織学的には, 暗褐色の顆粒が肝細胞, クッパー細胞, マクロファージ, 類洞, 毛細胆管及び小葉間胆管内に沈着していた. 色素顆粒は赤色蛍光, 偏光下で橙紅色の複屈折を呈し, マルタ十字が肝臓の塗抹及び切片に認められた. 電顕的には, 顆粒は放射状に配列した毛状結晶物であった. 肝のPP含量は390.6μg/gで, 蛍光波長は標準PPと同一であった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1995-06-15
著者
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小枝 鉄雄
ミヤマブロイラー(株)
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塩沢 道雄
飯田家畜保健衛生所
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宮澤 隆
松本家畜保健衛生所
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高橋 政寿
ヤクルト中央研究所
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藤原 弘
ヤクルト中央研究所
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塩沢 道雄
鳥取大学農学部獣医学科家畜解剖学教室
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