動物園で捕獲されたカラスからのYersinia pseudotuberculosisの分離(短報)
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概要
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1992年6月から1993年4月にかけて, 東京都内の一動物園において捕獲された野生のハシブトガラス145羽の盲腸内容物より病原性Yersiniaの分離を試みたところ, 7検体よりY. pseudotuberculosis血清型4bが検出された. これらは病原性に関連のある約70Kbのプラスミド保有と37℃における自己凝集性の2性状を示した. 過去の動物園でのエルシニア症発症時の疫学調査では餌, 飲料水, 野生げっ歯類等から本菌が分離されなかったため,動物園におけるエルシニア症の発生にガラスが何らかの関与をしている可能性が示唆された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1994-08-15
著者
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