トリレオウイルス接種鶏のFootpad肉眼病変
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概要
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トリレオウイルスを鶏のFootpadに接種するとウイルスは接種部位で良く増殖し, 肉眼病変(腫脹)が観察された. 幾つかの条件下でウイルスを接種し, Footpadの肉眼病変を二つの方法, すなわち, 0〜4の5段階肉眼スコアで評価する方法と, 接種側Footpadと非接種側Footpadの厚さを測定し両者の比を求めて評価する方法で, 14日間経時的に観察した. 両方法とも同様な成績で推移した. 病変はウイルスを接種した9〜310日齢の全ての鶏に出現したが, 高日齢では軽度であった. また病変の鶏の雌雄で差を認めなかった. 接種ウイルス量が少なくなると, 出現時期は遅くなったが, 病変のピーク時の程度はほとんど変わらなかった. しかし, 病変はウイルス株によって明らかに異なり, ウイルスの病原性を反映しているものと考えられた. このようにFootpad肉眼病変の観察は, トリレオウイルスの研究において有用な手段と思われる.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1992-02-15
著者
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山元 通孝
(財)化学及血清療法研究所
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高瀬 公三
化学及血清療法研究所
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Takase Kozo
Department Of Veterinary Medicine Faculty Of Agriculture Kagoshima University
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高瀬 公三
財団法人化学及血清療法研究所
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内村 哲也
財団法人化学及血清療法研究所
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山元 通孝
財団法人化学及血清療法研究所
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Takase K
Department Of Veterinary Medicine Faculty Of Agriculture Kagoshima University
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