場所打ちぐい工法発展によせて
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概要
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この稿には場所打ち杭の簡単な歴史と筆者の場所打ち杭に対する一般的な意見が述べられている。戦前の基礎工法においては, 木杭がその主流を占め, その後昭和40年代にかけての建設ブームの到来により鋼管杭, 既製コンクリート杭等の打ち込み杭が全盛を極めた。しかしながらこのような建設工事の隆盛に伴い騒音, 振動等の建設公害が一層社会問題化し, 無騒音, 無振動工法が大きくとりあげられるようになったために, 場所打ち杭工法が急速に普及したのである。また超高層建築が実現するようになると, その支持力も大きくなり, 場所打ち杭はその重要性をますます増してきたのである。このような支持力や耐力の大型化に伴って, 拡底杭工法もここ数年多くなってきている。場所打ちコンクリート杭工法の開発過程をたどってみると, これらを実用化した大きな要因の一つは, 種々の計器の発達ということが見逃せない。場所打ち杭工法にも種々の問題点はあるが, その中でも特に重要な掘削孔壁の確認という問題も音波による測定により適度の確実性が得られている。
- 1983-09-15
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