しらす地盤のトンネル工法
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概要
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昭和54年10月九州大学で開かれた第34回土木学会年次学術講演会第III部の研究討論会の要旨である。南九州に広く分布するしらすは, 斜面と液状化に関しては多くの研究成果が蓄積され, 現場に応用されている。最近新しく注目されてきたものにしらす地盤での大型トンネル工事がある。そこで, いずれもしらす地盤を対象としたものであるが, トンネルの用途と地盤条件の異なる3つのケースを手がけた話題提供者の報告をもとに, 工事のあらまし, 問題点とそれに対する対策, および討論の結果得られた結論が要約されている。報告された3つのケースとは, (1)しらす台地における導水トンネル工法(建設省大隅工事事務所による導水トンネル), (2)しらす台地における国鉄のトンネル工法(第二松谷トンネル, 広木トンネル, 新城山トンネル, 青佐トンネル), (3)沖積しらす地盤における洞道工法(日本電信電話公社による土圧式シールド工事)である。しらす地盤のトンネル工法はまだ開発の緒についたばかりであるが, 今回の発表で経験に基づく貴重な情報が得られ, 今後究明すべき点が明確にされた。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1982-06-15
著者
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