低温液化ガスの岩盤内貯蔵に関する研究(その1) : 低温下における岩石の性状について
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概要
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低温LPG(-42℃)の岩盤内貯蔵に関して, 低温下における岩石の性状についての実験的研究を行った。-45℃程度の低温下では, 岩石の強度は常温時とほぼ変わらないが, -160℃程度になると, 強度は増加することを示した。常温(+15℃), 低温(-45℃)の温度変化の繰返しを受けた岩石の性状は, 30回程度の繰返しでは顕著な変化を示さない。ただし, 急激な温度変化(熱衝撃)を受けた岩石は, 30回の繰返しにより15〜30%程度の強度低下がみられた。このような強度の変化は, 間隙率および含水状態に関係し, 凍結・融解あるいは熱衝撃の影響は当初の間隙率の大きい岩石において顕著に現れた。また, -150℃〜+50℃までの範囲内における黒色片岩および流紋岩の熱膨張率は温度範囲にかかわらずほぼ一定であり, およそ7.0×10^<-6>(℃)程度の値を示す。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1981-09-15
著者
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