飽和粘性土の圧密およびせん断変形に関する理論的研究(その3)
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概要
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本研究は飽和弾性地盤の非排水変形および圧密変形を有効応力の概念を導入して有限要素法で解析する手法を示したものである。特に, 変位に関する内挿関数は空間に関して3次のもの, 間隙水圧に対する内挿関数は2次のものを用いなければならないことを強調した。したがって, 変位に対しては8節点を有するアイソパラメトリック要素を, 間隙水圧に対しては4節点のアイソパラメトリック要素を用いた。計算例として, 等方性で単層の弾性地盤上に等分布荷重が載荷されたモデルに対して載荷直後および圧密期間中の変形, 間隙水圧および応力分布を示した。載荷直後の非排水状態では, この数値計算手法の実用性と精度を確認するため, 従来の全応力による解析結果とを比較した。その結果, この手法の優良性を示し, 更に圧密終了時の排水状態における各応力分布と載荷直後の非排水状態の各応力分布とを比較し, 垂直応力以外の応力は排水条件に大きく依存していることを示した。
- 1981-09-15
著者
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