これまでの事例にみる切土のり面の崩壊形態とその対策
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概要
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日本道路公団試験所が収集した261個の斜面崩壊データに基づいて, 崩壊の形態と要因, 統計からみた不安定地山の性状, のり面対策工などの項目ごとに, 切土のり面の崩壊の実態と対策について総合的に論じたものである。崩壊の形態およびメカニズムに基づいて, 切土のり面崩壊型の分類を行っている。すなわち, 切土のり面の崩壊は, 崩壊の発生位置とその規模から5つの型に, メカニズムから4つの型に分類されている。同時に, 分類された崩壊型の発生頻度, 斜面構成母岩の地質分類, および, 崩壊土砂の性状などについても統計的解析を行い, 崩壊を生じた不安定地山の性状特性を図表にわかりやすくまとめている。また, のり面崩壊に対する安全率の低下防止と安全率を人為的に上げるという観点から, 崩壊のメカニズムと形態, 崩壊に至る時間的経過を考慮して, のり面対策工に対する基本的な考え方, 具体的なのり面保護工の使用目的と適用性について論じている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1980-09-15
著者
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