水ガラスを主材料とした新しい薬液の開発研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
地盤改良工法の一つとして薬液注入は, 種々の建設工事に欠かせない工法として発展し, 広範囲にわたって利用されてきたが, 最近注入薬液による地下水汚染による被害が発生, 現在水ガラス系薬液のみが使用されている。しかしこの水ガラス系薬液においても, 従来のゲル化機構はアルカリ領域で固結させるため、地盤土および地下水のアルカリ汚染に起因する問題は, なおかつ除外されていない。筆者らはこれらの問題点を取り除くべき研究に着手し, その結果水ガラスを中性領域でゲル化固結させる新薬液を開発したが, これら新しいゲル化原理とその一連の実験例について述べている。この薬液は溶液型と懸濁型に大別され, 前者は水ガラスに酸性液材を作用させて直接中性領域でゲル化させる方法と, いったん酸性シリカゾルを作り, さらにアルカリ剤を用いて中性領域でゲル化させる方法, 後者は酸性シリカゾルとセメントを組み合わせたセメント系薬液について, 従来の薬液と比較しながら注入薬液としての性質, 環境保全性などについて述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-09-15
著者
関連論文
- 新しい裏込材とその注入工法
- 水ガラスを主材料とした新しい薬液の開発研究
- 1004.水ガラスを主材料とした新しい薬液の開発研究
- 薬液注入工法とゲル (ゲルと水特集号)
- 浮遊ヘドロの凝集と固化の同時処理技術
- 第17回土質工学研究発表会一般報告 : 地盤改良1(物理的安定処理・注入工法)[3](第十七回土質工学研究発表会)
- 129.欧州におけるアースアンカーの現況