黒ボクの安定処理に関する実験報告

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概要

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有機質火山灰土を少しでも有効的に活用させることを考え, まずその土の工学的性質を解明することを行なった。さらにこれを安定処理して土工材料として使用可能になるまで改良できないかということに注目した。そこで, 山陰地方に広く分布している有機質火山灰土(黒ぼく)の工学的特性, 鉱物組成。物理的性質, 締固め特性およびC. B. R.特性などについてその概要を述べ, 当黒ぼくは他の有機質火山灰土とほぼ似通った性質をもっていることを示した。またそれらの特性を基調として生石灰, 消石灰および普通ポルトランドセメントを添加材としたときの土質安定処理の効果をコンシステンシー, 含水比の低下, 締固め特性および一軸圧縮強さなどによって論及したものである。これらの室内実験結果から, 黒ぼくに石灰のような添加材を単独に混合して処理した土は, その物性を変え, 含水比の低下, 締固め特性の向上, 強度の増強などの土質の改善に十分効果を発揮することが判明した。
1978-09-15

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