Rayleigh波による地中構造物の地震時応力
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概要
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地下鉄・沈埋トンネル, 地中埋設管, 共同溝など, 地中から設けられた細長い構築物の耐震設計手法について述べた。一般に地中管路構造物は地表面から比較的浅い位置に地表面に対してほぼ平行に設けられることから, 管路に沿って進行する表面波が最も厳しい条件を与えると思われる。そこで, 表面波のうちのRayleigh波を取上げ, 地中管路が存在しても波動の伝ぱ状態は変わらないと仮定して, まず弾性論によりRayleigh波の解を求めたのち, 調和波形に展開された各成分波を合成することによってランダムなRayleigh波による地中の変位およびヒズミを求めた。設計上の判断資料を得るために, Hachinohe 1968の強震計記録を, その上下動記録波形がすべてRayleigh波の上下動成分を表わすものと仮定して適用した数値解析を行なった結果, Rayleigh波の伝ぱによって生ずる地中ヒズミは想像以上に大きく, 横波の重複や地動の慣性力によって生ずるヒズミよりはるかに重要な意味をもつことがわかった。
- 1978-03-15
著者
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