有限要素法による地中防振壁の解析
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概要
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表面波をしゃへいする目的で設置された地中防振壁のしゃへい効果の解析には一般に波動方程式を直接解く方法が用いられているが, 複雑な境界条件のもとでその解を見出すことはなかなか困難である。本報では波動方程式を単純化した振動方程式を用いて, 有限要素法によるstep by step解法を地中防振壁に適用した結果について述べた。解析モデルは比較のために当技術研究所内で実施した野外実験に合わせた。野外実験は, 地表面に設置した1m角, 厚さ50cmのコンクリート製の起振台に起振機を載せ, 起振機の中心から3.4m離れた位置に深さ3m, 幅10mの空溝を掘って行なったものである。地盤はGL-6.5mまでローム, 以下は砂レキであるが, 解析に必要なヤング率とポアソン比は地盤の弾性波速度から求めた。野外実験に合わせていくつかのケースについて解析を行なったが, ここでは起振力705.3kg, 周波数15.06Hzのsin波を作用させた場合について主に述べ, 最後にstep by step解法による地盤の動的挙動解析における問題点について指摘した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-03-15
著者
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