液状化を考慮した基礎構造物設計上の問題点
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概要
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初めに「道路橋耐震設計指針(以下, 協会指針という)」(日本道路協会, 昭和46年制定)にある液状化に関する条文の概要とこの条文を基礎構造物設計に適用する上での問題点について述べている。最大の問題点として, この条文には液状化すると判定される飽和砂質土層は耐震計算上支持力を無視する土層として扱うとあり, 液状化するか否かで支持力が0か100%かということになり, 基礎の工費に及ぼす影響がきわめて大きいことをあげている。また, 設計対象地盤の液状化判定自体が協会指針を単純に適用できる場合は少なく, 土質調査資料の微妙な解釈によって液状するか否かの判定に個人的な差が表われるので, 液状化の問題は設計者にとってかなりの負担になっているとしている。次に, 協会指針を適用して液状化を考慮した基礎建造物を設計する際に液状化現象を設計にとり入れる考え方, 構造形式を決定する上での経済性, 安定性の評価法などを具体的に示している。最後に, 協会指針をより合理的に運用するため過去3年にわたって首都高速道路公団の液状化研究委員会でなされた研究概要を示している。
- 1977-03-15
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