水門置換砂の液状化予測と対策

概要

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新砂水門(都江東区)の建設工事における置換砂の液状化防止についての調査と対策の考え方や手法, 経過を報告したものである。置換砂の液状化特性を振動箱を用いる方法では握するとともに, 現地で乱さない試料を採取して砂層の相対密度を求め, 両者を比較検討した結果, 設計震度で置換砂層が液状化する危険性がきわめて高いことが判明した。そのため, sand compaction工法による地盤改良を行ない, 改良砂層の相対密度を求めた結果, 一部目標値を下回る部分もあったが, 複合地盤効果, 過圧密効果などを加味して液状化の危険はないと判断している。また, この判断を下すまでの経過で浮かび上がってきた問題点として, sand samplingに関する問題, γ_<dmax>, γ_<dmin>測定上の問題, 改良地盤の液状化特性の取扱い方, silt以下の細粒子が混入する過圧密砂の液状化特性の取扱い方の4点を挙げ, これらについての著者らの考え方や処理法の推移を示している。なお, N=0という非常にゆるい飽和砂のsamplingが可能なBishopのサンプラーを改良した固定ピストン式サンプラーを開発したことを報告している。
1977-03-15