マサ土を用いた盛土斜面の室内崩壊実験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
マサ土地帯は山くずれ, 盛土ノリ面の侵食, 崩壊などが数多く発生し, 宅地造成や切土, 盛土斜面の形成工事において人身事故につながる危険性が大きく防災上からこの方面に関する研究の必要が高まっている。本文は, マサ土による盛土斜面の破壊機構を明らかにする目的でマサ土の物理的特性と共に, 圧縮沈下特性, 圧縮強度特性, セン断特性(間ゲキ圧・ダイレイタンシー・強度定数c, φ)を調べる基礎的実験と関連させて, 盛土斜面の模型実験から上部載荷, 繰返し荷重, 水の浸水による盛土斜面の崩壊機構について検討している。その結果, マサ土においても, 締固め密度が小さく含水比が大きくなると荷重による沈下量, 間ゲキ圧が増大し, 強度, 強度定数c, φダイレイタンシー指数が減少することを示し, さらに, ノリ肩近傍に載荷した場合の支持力算定式については, スベリ線の発生順序を考慮に入れるべきことを指摘し, マイヤーホッフの提案した支持力式の適用限界について論述している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1977-03-15
著者
関連論文
- マサ土を用いた盛土斜面の室内崩壊実験
- 845.マサ土を用いた盛土斜面の室内崩壊実験(砂質系特殊土(マサ土とシラス))
- 道路用砕石試験について
- 大牟田沖海底地盤の土質について
- 乱した土の強度の変化
- 土のAfferberg限界測定に対する時間の影響
- 510.不飽和土の間ゲキ空気圧の一測定法
- 568.締固めた不飽和粘性土のセン断特性について
- 締固めた不飽和土のセン断特性について(英文雑誌『Soils and Foundations』Vol.8,No.3(1968年9月発行)掲載論文の概要)
- シラスのセメントによる安定処理に関する基礎的実験
- 筑豊地帯飯塚地区の軟弱地盤とそのコーンペネトロメーターによる調査について
- セメント及び石灰による土質の改良
- 浮遊ヘドロの問題点とその展望
- 883.高炉鉱さいを使用した路盤材について(廃棄物の処理と利用)
- 465.カーバイド泥によるマサ土の安定処理に関する実験
- 粘土の応力緩和機構についての考察 : 土,岩石,コンクリートのレオロジー
- 軟弱地盤における沈下とスベリ出しに関する模型実験