鋼杭に作用するネガティブフリクション測定結果に対する考察
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概要
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「日本鋼管扇島鋼杭試験工事」におけるネガティブフリクション(NF)測定試験および短期鉛直載荷試験などで得られた資料の検討結果について述べた。なお, 試験地盤は表層約7mがN値8〜12の砂層, 以下に粘性土層が続き深さ約33mから支持層である洪積砂層となっており, 試験グイとしてはφ609.6,l=38mの鋼管グイが採用された。NFの測定結果によれば, クイに生ずる軸力の最大値はクイ打設後の経過日数の対数を変数とした1次式で表わされる。粘性土層において軸力分布から求めた周面摩擦強度はC=8u/2より求めた摩擦強度より大きくなる傾向が認められており, 一軸圧縮強度によってNFを推定する場合に過小評価をする危険性がある。中立点の位置については, 日数の経過とともに下方から上方へ収束する傾向が認められており, 最終的に軟弱層厚の60%程度となった。NFの測定によって求めた周面摩擦強度と短期鉛直載荷試験から求めた周面摩擦強度とを土層別に比較すると, 中立点以上のNF発生区間では比較的よく一致しており, NF量の推定に鉛直載荷試験が有用であると思われる。
- 1976-12-15
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